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そのお局様とは、私が20代半ばの頃にエステティシャンとして働いていた時に出会いました。

お局様は、その地域一体のエリアマネージャー。

勤務歴が長く、真面目にコツコツ積み上げてきた経験とスキルでキャリアを獲得してきた努力型の人だと思います。

私が出会った頃にはもう、お局様は既に完成形で、向かうところ敵無しのスーパーパワハラ上司として君臨していました。

日頃から、

自分はいかに厳しいか、

若い人間がどれほどダメなのか、

といったことを熱心に語る女性でした。

主張の強い赤口紅を厚塗り、化粧もバッチリ、髪の毛はオールバックにしっかりまとめて後ろで夜会巻き、

まるでバブル全盛期を思い起こさせるような装いでした。

一見、まさにエステティシャン!って感じの派手ないで立ちなのですが、

一方でどこか古めかしさも伝わってきて、とにかく異彩を放っていました。

新入社員の中には彼女の厳しい指導に耐えかねて、研修期間を終えた途端辞めてしまう子も多いのですが、

お局様は彼女らのことを『技術泥棒』と揶揄し、

あんな子達でもどこかで頑張ってくれればいいのよ。

私はあえて厳しくするけど嫌われ役でいいの。

分かってもらえなくても構わない。

と、美談として語るのが恒例です。

 

研修や日々の訓練も辛いのですが、

労働条件的にも納得いかない側面はあります。

売上が芳しくないときは、

商品を知らないとスキルも向上しない、っていうのを理由に、

半ば自腹を強制されるようなこともありました。

店内の清掃は原則業務時間外と扱われ、実質1時間早く出勤して掃除をしなければいけません。

さらに営業終了後の掃除も労働時間外とされるので、とても労働環境が良い職場とは言えないのです。

もっと最悪なのは、プライベートの時間までお局様に費やさなくてはいけないことです。

仕事ではデキル女を装ってるものの、私生活は未だ母親と同居のおひとり様。

しかし、彼女は何故か母上と一緒に暮らしている実家に私たち部下を呼び寄せて、ホームパーティーを開催したがるのです。

もちろん、すっぽかしたら村八分(笑)

 

サロンでは1台しかないパソコンの前を陣取り

お局様がいなくなった空きをみはからって、私がパソコンを使って手作業をしていると、

貴女は仕事を何もしないと罵り、

暇さえあれば、社用の携帯で他店舗へ愚痴の電話。

指導の名目で個室で施術をさせたあと、施術中に私の手が当たったと怒鳴り、手を叩かれた事もありました。

お前の手が当たったんだよ!!と・・・・・お前呼ばわりです。

化粧や身だしなみにもうるさく、

似合う似合わないを個人的な好みで決めてしまいます。

私より歳下の子がポニーテールをしていてもお咎め無しですが、

私がポニーテールにしていると、

他の子は若いからしてても許されるけど、

(年齢的に)貴女のポニーテールはダメ。

と否定され、

口紅は私のように塗って、髪型も私を真似しなさい

と、お局様に合わせることを強要してきます。

ある日を堺に始まった朝礼では、全員並んで身だしなみチェック。

で、私だけ毎回ダメだし、

メイクや髪型について細かくいちいち従うのも面倒くさくなり

一度だけ、言われたことをほぼ無視して、口紅をちょっといじる程度で出勤してみたところ、

それで、いいのよ

とご満悦・・・・・

いつもの私とほとんど何も変わってませんけど?

他エリアのマネージャーの方とお話した事があり、

その時の何気ない会話から私のことを気に入ってくださったみたいで、わざわざ私宛にお土産を送って頂いたのですが、

お局様は何が気に食わないのか、

貴女にわざわざ○○さんがくれたんだからね! 早くお礼の連絡をしなさい!と・・・・・

もちろんお礼の電話はするのですが、お局様はその様子を終始監視してきて、かなり冷や汗ものでした。

 

そろそろ私も精神的にも参ってきて、欠勤を繰り返すようになり、やむなく退職することが決まったのです。

しかし、私の退職は無駄にはならなかったようです。

とある同僚が、他店舗の幹部に告発したのです。

わたしが、お局様のパワハラによって辞めたのだと。

そして、その他店舗の幹部というのが、

私のことを気に入ってくれて、お土産をくれたあの他エリアのマネージャーだったのです。

このことは全体会議の議題に上げられて

その会議で、お局様は

彼女は(パワハラではなく)持病で仕事に来れなくなった

このように弁解したようです。

後日、お局様から私の元へ電話があって

「全体会議で貴女の事が議題に上がりました。今回に限り、貴女に戻りたい意思があるのなら会社に戻れる事も可能になりました。どうしますか?」

…わたしの返答はもちろんNOです。迷わず断りました。

すると、お局様からはこんな言葉が

「そういう所(弁護士事務所とか!?)に行かれると色々調査とか迷惑だから分かるわよね?やめてね」

…それが私とお局様との最後の会話でした。

私の退職が少しは功を奏したのか、

お局様は、全エリアのマネージャー統括ポジションの昇格筆頭格だったのですが、

おそらくこの一件が災いして、候補から外されたようです。

昇格ポジションに関しては、確実に自分が決まるだろうと鼻を高々に話していたのをよく覚えていたので、正直、ざまぁみろと思いました。

若い子はすぐ辞めてしまうが口癖でしたが、辞める原因が明らかなことに気づいてないのでしょうか。

裸の王様って寂しいよなぁと、つくづく思いました。

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